シャインマスカット系最新品種

「次世代の美味い品種を求めて」

現在のブドウはシャインマスカットが全盛を迎えていますが、ブドウ業界では既に次の時代を見据えた品種改良が進み、シャインマスカットを親に次々と新しい品種が数多く誕生しています。ブドウは同じ品種でも、作る地域や畑の違い又は農家の努力の違いで味が変わります。当農園ではシャインマスカットを親に開発された最新品種を中心に品種選びをしています。育成して自身の舌で味を確認し販売するかしないかを決めています。当然ですが、満足せず販売をあきらめて伐採をした品種も多く、いままでに10種類以上を伐採しました。また直売所だけで販売する品種も10種類ほどありますが、直売所用品種も満足する味の品種に淘汰しています。品種は味を十分に吟味して販売に乗り出す品種です。今後も新しい品種が開発されれば当然吟味して淘汰していく予定です。

雄宝

「新短梢栽培」

現在栽培されるブドウ棚は、古くからある長梢栽培と短梢栽培、ワイン用ブドウに普及している生垣仕立てに分かれます。当農園でのブドウの仕立て方は、山梨で考案された新短梢栽培です。元々ある短梢栽培には枝を平行にすることで枝折れなどの問題があり、作業効率が悪く意外に普及していません。新短梢栽培は今までの問題を解決して、効率のいい栽培であり労力の低下で栽培面積を拡大できる栽培方法と思い取り組んできました。

阿蘇西農園

「大房作り」

当農園では大房ブドウ作りをしています。品種によりますが、最大1キロを超える大房も生産しています。ブドウの房は、800gを超えると本当に大きくずっしりくる重さです。化粧箱の2k箱に2房しか入らず、スーパーや直売所でもほとんど見かけない大きさになります。ただ一本の木に成らせる数を減らす必要と、黒や赤いブドウは色付けるための数の調整もする必要があり経験が必要です。

雄宝3

「ぜひ食味してほしい品種」

*皮も美味しい今までにない味の品種が誕生「紅シャイン2号

*10月に入り夏の味より大きく変化、絶品の味「マスカサーテイーン

*巨峰系の味を好む人に一番のおすすめ「BKシードレス

*シャインマスカットを超える甘みを感じる「つま紅

富士の輝(ブラックシャインマスカット)

収穫期:8月下旬以降

山梨の志村葡萄研究所でシャインマスカットを親に開発された、マスカット香を有した紫黒色で極大粒の極甘ブドウ。糖度は22~25度になり皮ごと食べられる。甘さに独特のコクがあり、生産農家が少ない品種。近年はテレビなどで良く取り上げられ、志村葡萄研究所で人気ナンバーワンの品種です。

富士の輝

美和姫(レッドシャインマスカット)育成中

収穫期:8月下旬

富士の輝と兄弟品種で、ほぼ同じ特徴がありレッドシャインマスカットと呼ばれる赤いブドウ品種。糖度高く爽やかな甘さがある品種で、現在は最も入手困難な品種で当農園でも期待している品種です。山梨の志村葡萄研究所作出。

雄 宝(世界最大級のブドウ)

収穫期:8月下旬以降

超極大品種で果粒は最大で50gくらいまで肥大する。完熟すると黄金色となり糖度はシャインマスカットと同程度であるが、非常にさっぱりした食味が特徴である。皮が薄く食べやすさでは一番のおすすめ品種です。山梨の志村葡萄研究所作出。

雄宝

マイハート(ハート形した女性に人気品種)

収穫期:9月上旬以降

果粒がハート形の特徴の珍しい赤いブドウ。糖度高く20~22度なり、果汁が多く食味も極めえ良好です。温暖化の影響もあり色の安定が課題で、房の数を減らした栽培で対応しています。山梨の志村葡萄研究所作出。

マイハート

マスカサーテイーン(次世代の白ブドウ)

収穫期:8月中旬以降

親のシャインマスカットより黄色味が強く、ボリュウームがあり外観も優れる。糖度も高く20度くらいになり、皮を噛んで旨み甘みとコクもある品種で皮ごと食べやすい。今後の白ブドウの代表品種と思います。山梨の植原葡萄研究所作出。

マスカサーティン

マスカットノワール(ブラックシャインマスカット)

収穫期:9月上旬以降

マスカット香を有したブラックシャインマスカットとして誕生した品種。糖度も最高21度と高く、上品なマスカット香で渋みなく皮ごと食べられる。まだ生産量が少なく今後が期待される品種です。山梨の植原葡萄研究所作出。

マスカットノワール3

紅シャイン2号(早生系期待の赤いシャインマスカット)

収穫期:7月下旬以降

皮に旨みを感じ、今までにないシャインマスカットの血を引く品種が誕生しています。当農園では赤い早生系品種として主力品種に育てていくつもりですが、苗が若くしばらくは生産量が少ない見込みです。山梨の米山農園作出。

紅シャインマスカット2号

シャインマスカット系以外の品種

BKシードレス(元々の種無し品種)

収穫期8月上旬(ハウス栽培)8月下旬以降(露地)

九州大学で開発された糖度の高い巨峰系で、元々の種無しブドウの品種。完熟すると糖度が22∼25度になり、極甘で巨峰系の最高品種です。肉質は崩壊性で歯ごたえもあります。九州大学作出。

Bkシードレス

ゴールドフィンガー(女性に一番人気の品種)

収穫期8月中旬以降

粒の形からフィンガーの名がついている品種。甘さも味も濃厚で美しい黄金色になり、まろやかで糖度も22度くらいになる極甘ブドウです。ただ粒が取れやすく生産者泣かせで、そのために生産者の少ない品種です。山梨の原田氏作出。
当農園では同じフィンガー系の兄弟系品種「バナナ」と「ピッテロビアンコ」を現在育成しています。なかでもピッテロビアンコは、別名「レディーフィンガー」とも呼ばれる品種で、肉質がしまり品質が素晴らしい品種です。バナナが9月上旬からの収穫で、ピッテロビアンコは9月下旬頃からの収穫になり、ゴールドフィンガーから始まる女性に人気のフィンガー系品種が10月まで続くようになります。

ゴールドフィンガー

マリオ(食味が最上)育成中

収穫期:8月中旬以降

紫紅黒色の巨大品種です。ジベレリン処理で最大40gになる最大級の品種です。多汁で糖度が23度くらいまでなり、食味は素晴らしく極甘ブドウ品種です。山梨の植原葡萄研究所作出。

つま紅(期待の極甘ブドウ)

収穫期:8月下旬以降

山梨の園地で発見された偶発実生品種です。果皮が黄緑色に淡く紅色に着色し皮ごと食べられる。果汁も多くジューシーな肉質で、糖度は優に20度を超える極甘ブドウで食味は最上級の品種です。

つま紅